ヒビノココロミ

日々、いろいろ試して、いろいろ言うブログ。



<span itemprop="headline">晩秋の文房具屋めぐり その1</span>

よく晴れた11月末のある日、僕は本郷通りを東大のほうへ向かって歩いていた。

本郷通りの東大の近くは、散り始めた銀杏の葉で埋め尽くされていた。

歩道を覆う薄汚れた黄色い葉を蹴散らしながらどんどん歩く。

行き交う人はみんな楽しそうにしている。

若者が多い気がするのは、やはりここが学生街だからだろうか。

みんなかたまりになって歩いている。

そろそろお昼だ。一緒にご飯でも食べに行くのだろうか。

若者に混じって、高そうなコートを着た小父さんが歩いている。

たぶん、そこの大学の教授とかなんかだろう。

僕には関係のない人たちなんだろうけど、つい目が行ってしまう。

ああいう人たちは何を考えているのだろうか。

仮に聞けたとしても、しょせん、僕にはわかりっこない。

赤門前に差し掛かり、ふと東大のほうに目をやる。

ああ、テレビで見たことある真っ赤な門だ。

さすがの雰囲気にちょっと姿勢を正す。

いや、どうして姿勢を正すのだ、別になんてことないのに。

また猫背に戻って振り返ると、赤門の真向かいに学習塾が軒を連ねる。

ああ、やっぱりあるのね。

よくある光景だ。志望校をちらつかせてやる気を出そうなんて。

僕は、こういうやり方がいやだ。いや、ほんとはどうだか分からないけど。

そんなことを思って、またずんずん歩いていく。

すると、左手にちょっと良い感じの路地を見つけた。

僕は、こういう道が好きだ。

狭ければ狭いほどわくわくする。

きれいな大通りとは違う、生活感が漂う感じ。

僕は、その路地へ入っていった。