ヒビノココロミ

日々、いろいろためして、いろいろ言うブログ



<span itemprop="headline">スマホを実家になじませる</span>

スマホを実家になじませる

ここのところ、いっきにスマートフォンが普及したように感じる。
電車の中でもみんないじくっている。最近では、若い人だけではなくお母さんらしき人も持っているのを見かける。
ただ、ただその感じはなんだか不釣り合いである。スマホが洗練されすぎているのだ。
カッコつけるのは良くない、スマホを実家スタイルになじませよう
すべての愛すべきおかんの知恵によるスマホのデコをご紹介。





さあ、さっそくスマホを実家になじませていこう。まずは、本体のデコから。

ここで、気づいた方もおられるかもしれないが、今回説明に使用するのはスマホではない。iPodtouchだ。

ここで早速だが、上級テクを。それは「わざと機種を間違えてみる」。母親世代になると、iPhoneとiPodtouchの区別は難しいかもしれない。もしかすると、間違えてiPodtouchを買ってくる可能性だってある(実際、有名人でそういう人いましたね)。だって、ほぼ同じ形だし。
が、そこも愛すべきポイントである。実家に帰ったら、違いをじっくり教えてあげよう。




話がそれたが、まずは実家デコのベースをしていこう。
使うのは、ラップである。



これは、どこの実家においても見られる光景であるが、リモコン等は必ずといって良いほどラップに包まれている。それは大抵、母親の仕業だ。





彼女たちに言わせれば、「だって、汚れるじゃない。」だそうだ。もっともな意見である。
そういえば、私たちはスマホにカバーや保護フィルムを付けたがる。
もしかしたらそれは、母親の教えが無意識のうちに受け継がれているのかもしれない。



くるんでみると、こんな感じに。これを見てデザイナーたちはどう思うのだろうか。
なにもラップが悪いのではない。カバーを付けるのだって同じことだ。
デザイナーは、スマホにカバーを付けること前提にデザインをしている訳ではないのだ。



なんだか、嫌みたらしくなったが、これでベースメイクは完成。
実家感3割増し。



続いては、実用的かつカラフルでデコにも使えるあれを使う。そう、輪ゴムである。
これも不思議な事だが、大抵いつでも母親は輪ゴムを持っている
スタンダードに腕に巻いたり、先の参考画像のように、リモコンに巻いたりする。
たしかに便利なのはわかるが、いかんせんダサい。
が、これほど実家感を上げるのに重要なファクターは無いだろう。なのでつける。



ここで、つける際の注意点。「巻くときは外しやすい位置につける」だ。
外しにくい位置につけると、せっかくの輪ゴムの手軽さが失われてしまう。
それに、スマホの美しいスクリーンを塞いでしまうのも馬鹿らしい。
実家での使用例を思い出しつつ、取り付けよう。
なお、輪ゴムは単色ではなく、複数の色を使うとおしゃれだ。



ラップと輪ゴムでだいぶ実家に馴染んだが、ここでワンランクアップアイテムを投入。
パンなどに付いているポイントシールを貼って、ライバルと差をつけよう。
母親にとって、ヤマザキ春のパンまつりは、キャリアの新機種発表会よりも大切なイベントなのである。
なので、それの応募に使うポイントシールは重要である。
「大切な物は目につくところにとりあえず貼っておく。」がルールだ。
通常、この役割は冷蔵庫が担うことが多いが、今回はそのテクを実家デコに応用した。



ここで、とりあえず基本的な実家デコは完成。
いかがだろうか。かなり実家感が出てはいないだろうか。
ここで、実家デコにおける重要なポイントは、「意外に機能的であること」だ。
ラップは汚れを防ぎ、輪ゴムは多用途に使える。
母親のテクニックは、どれも長年の経験に基づくものであるから、自然と洗練されてくるのであろう。

もちろん、ファンシーなシールを用いてラブリーに仕上げても構わない。
が、くれぐれも機能性を犠牲にしないことが大事だ。

なお、今回はストラップホールがないので見送ったが、ストラップをつけることはもちろん基本的なテクニックである。その際は、土産物や、ペットボトルのおまけが最適であろう。

が、間違ってもiPhoneなどを無理に改造して、ストラップをつけることなどをしてはいけない。
確かに、そういったアイテムはあるが、そのようなことを彼女たちはしないであろう。
だって、彼女たちにとって器械のネジを外すことは論外だからだ。「壊れたらどうするの!」である。



さあ、本体の実家デコに満足したら、次はスタンドだ。
スマホは実家感が出ているのに、スタンドが洗練されていると明らかに不釣り合いだ。
デザイナーズマンションに母親が泊まりに来るようなものである。それでは落ち着かない。
母親には帰るべき場所を。実家でのんびりくつろごう。



で、スタンド選びであるが、なにも新たに買ってくる必要はない。
家にある、適当な筆立てや小物入れを利用しよう。(彼女たちはそういうのをみつけるのに長けている)
ちょっと汚れていても構わない。汚れも味になるからだ。
もし見当たらなければ、100円ショップで購入しよう。
間違っても、セレクトショップにはいかないことだ。



とりあえず入れてみるとこんな感じに。
いかがだろうか。見慣れた光景ではないだろうか。爪切りが似合いそうな入れ物だ。

ここで再びワンランクアップのテクを。
「スタンドは、手作りリサイクルアイテムだとポイントが高い」
どこの実家でも、必ずと言って良いほど見かける牛乳パックやペットボトルの小物入れのことだ。
再利用でエコを意識して、さらに節約しているところが母親度が高い。
が、あまり凝りすぎて綺麗に作ってしまうのは考え物だ。
そのような工作が果たして続くだろうか。私はそうは思わない。
せいぜい縁にテープを貼ってささやかな彩りを添える程度であろう。
そこにアクセントとして、何かのおまけのシールを貼ると実に母親らしい。



付箋はとても強力なアイテムだ。
安価でしかも手に入りやすいので、どこの家庭でも必ず置いてある。
それでいて、それらが醸しだす「私物感」は強い。
買っきた雑誌に、付箋をはるだけでもう自分のものだ。
レシピ本に、よさげなメニューがあれば即はりつける。アナログな「お気に入り登録」である。



そして、付箋はラベルの代わりにも使える。
思い出して欲しい。母親たちはみな、全てのものにラベルを貼っていた。
冷蔵庫にはメニュー名と賞味期限の書かれた惣菜が、薬には使い出した日にちが、引き出しには内容物のカテゴリーが(眼鏡・爪切りなど)、もちろん持ち出し品には記名済みだ。
あなたも、ゲームソフトに名前を書かされたはずである(その場合はマジックで直に、だが)

なので、スタンドにラベルをするのも自然な流れであろう。
「そんなコトしているの見たこと無いぞ」という意見もあるかもしれない。
が、時にはこのくらいの誇張も必要なのである。でないと、アップル製品には勝てない。

なお、このラベルを書く時に、誤字があったとしても直さなくて良い(上の画像参考)。
「アイフォーン」ではなく「アィフォン」である。気持ちはわからなくもない。
(余談だが、母親はこの時点においてもまだiPhoneとは何か把握していないのであろう)



この「付箋ラベリング」を他のものに応用しても良いだろう。
今回は、ドックコネクタに適用してみた。このような注意書きはいかにもそれらしい。

記入時のポイントは、「不必要にデコらない」
母親は、もうギャルではないのだ。ジェルの入ったペンでデコったりはしない。
使うのは手近なボールペンが望ましい(筆ペンだとおばあちゃんになる)。



さあ、いよいよ大詰めだ。
先の小物入れもといスタンドには開いたスペースがあるはずだ。
実家において、空いた空間は埋められる傾向にある(現に、引き出しは無秩序に小物でうめつくされている)。
実家と自然は真空を嫌うのだ。なので、適当な小物を詰め込もう。
その際は、ノベルティだとポイントが高い



そして、最後にキャラクターアイテムを大胆に取り入れよう。
母親は大抵、かのネコやネズミのキャラクターが大好きであるが、別にマイナーなキャラでも一向に構わない。
彼女たちが可愛いと思えば、キャラクターに優劣はないのである。



そして、シールを貼るときは大胆かつ適当に。
ここのほうがバランスが良い、とか考えてはいけない。
あなたが今シールを貼り付けているそれはなんだ?よくわからないだろう。
だから、扱いはぞんざいで構わない。

さあ、これで全てのテクニックを伝授した。
ここで、恥ずかしながら私の作例を見ていただこう。



いかがだろうか。私はスマホのデザイナーになんて言われるのだろうか。
だが、私はそれで構わない。むしろ、製品のほうが我々に合わせるべきなのだから。
これは、実家におけるもっとも「なじんだ」スマホの姿なのだから。



ラップの質感に、実家のリモコンを握ってチャンネル争いをしたあの頃を思い出す。
無駄に木の質感が良いスタンドに、実家の食卓を連想する。
ポイントシールをみると、一生懸命集めていた母親の姿を思い出す。
涙が出てきそうだ。今年も母さんはパン祭りに応募したのだろうか。
お母さん、ありがとう。そうだ、実家に帰ろう。



この記事は、母親を「洗練されていない」とバカにしたわけではない。
私はあくまで、スマホを実家になじませる術をお教えしただけである。

もし仮にあなたがこのテクニックを真似して、スマホを「実家デコ」して母親に見せたならばきっと母親はこう言うであろう。
「なによこれ、また馬鹿なことをして。そんなことはいいから部屋の掃除くらいしたらどうなの」