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RICOH GR2 / SHOOTING REPORT - STRiDAとGR2でポタリング

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日常を切り取るカメラとしてスマートフォンのカメラがありますが、やはりそれでは物足りないと感じる瞬間があるのではないでしょうか。きれいな景色、気になるお店、美味しそうなごはん、そして、楽しい仲間。とっておきの瞬間は、やはり良い画質で残したくなるものです。しかしながら、そういった瞬間はいつやってくるのかは予想できません。だからこそ、ポケットに忍ばせられる「スナップシューター」が必要となってくるのです。

( Photography & Text : しおせん )
 

とある年の瀬の週末、折りたたみ自転車であるSTRiDAのオフ会に誘われた私は、RICHOのGR2をポタリングの相棒として連れ出しました。自転車移動での撮影となれば、撮影の軽快さは必須。まさに「スナップシューター」にうってつけのシチュエーションだと考えたからです。と、なればその代名詞であるGRの出番となるわけで。

 

早朝7時からパン屋巡り。できたてのパンでモーニングとなれば、眠たさも我慢できるといったところです。芳しいバターの香りにつつまれた店内をさっと撮影。こういった何気ない瞬間を撮るのが「スナップシューター」。何も考えず、シャッターを切れば、見た景色がそこに。コレが理想です。

 

1店舗目は、塩パンが売りのお店。溶けたバターにより、揚げ焼きされたような表面のサクサクとした食感は是非味わいたいところ。さて、日常を"サッと”切り取るのにおいては、やはり携帯性を重視すべきでしょう。それこそ、ポケットに無造作に突っ込んでも安心できる感じ。となれば、小型軽量でレンズバリアのついた機種ですね。GR2はバッテリーとSDカードを含めても約250gしかありません。

 

しかも、厚みが3.5cmほどなので、ポタリングなどの体を動かすような時のカメラとしてはこの軽さと薄さは魅力的。撮って、漕いで、撮る。その繰り返し。ほら、カメラがその楽しみの邪魔になるなんて、もったいないですから。

 

2店目は、大島のメイカセブン。ここでモーニングを決めましょう。

 

 

店頭に、気になる張り紙が。メモとしてさっと撮るのにも、何も躊躇しません。ぶどうパンか、あんパンか。私は両方です。

 

人気店ゆえ、さすがの混雑具合。こういった場合一眼を振りかざすのは、はばかられますが、GRのようなコンデジならそこまで気になりません。

 

行列にならび、勝ち取ったうす皮あんパン。と、いうよりこれは、ほぼあんです。重い。

 

GR、最短撮影距離が20cmとありますので、ものすごく寄れるという感じでないですが、テーブルフォトなら楽勝です。ただ、AFがフワーンと迷ってから合う感じ、やや遅く感じる人もいるかも。しかしながら、エフェクト無しでこの質感と色味。メシウマフォトが気軽に撮れます。色温度低めの暖色よりですね。そしてこのボケ。APS-Cセンサ搭載のGRならではですね。

 


 

さて、モーニングを堪能したあとは、メンバーと柴又駅前で合流。寅さん像を前に愛車を並べてパシャリ。F2.8で35ミリ判換算28mm相当の画角は、ちょうどスマートフォンに近いので、まさにスマホ感覚で扱うことができ、しかもAPS-Cセンサの高画質とくればお散歩フォトの相棒にうってつけです。

 

帝釈天の参道をうろついて、老舗で団子をいただく。良い休日ではないですか。店内の年季の入った質感や、みたらしのシズル感。つたわりますか?

 

片手でお土産をパシャッと撮るのにこのコンパクトさと軽さはうってつけですね。

 


 

さて、あとは最終目的地の大島まで中川沿いを走ります。あれ?大島はスタート地点だったような?気のせいです。

途中、フォトジェニックな開けた河川敷があったので、そこで再び愛車の撮影会。多種多様なカスタムの車体の数々を収めるのには、広角の定番と言える28mm相当の画角だと都合が良いのかもしれませんね。

 

休憩ポイントの亀戸天神をアンダー目で撮る。基本、何も考えずに撮りたいですが、GRは細かい設定がかなりできるので、こだわろうと思えばいくらでも応えてくれます。それが片手で扱えるのですから、かなり魅力的ではあります。

 

たとえば、AF機能。切り替えレバーでC-AF/AFL・AELを即座に切り替えられます。ピントや露出を固定して構図を切り替えられるのはなかなかに役立ちます。その他にも深い設定が指一つで操作できるよう、考えられたボタン配置ですので、こだわりたい方にも。

 


 

さて、ゴールは武蔵野うどんが頂けるお店で飲み会です。

 

こういった飯テロ画像もGR2であればシェア機能を搭載しているので、スマートフォンなどと連携してSNSにすぐさま投下できますね。

 


 

こだわっても、こだわらなくても。気軽に見たままを写す。
 
日常を切り取ることにおいて「見たままを写す」という点は、実は大切なことだと思います。その点においてGR2は、前機種のGRよりホワイトバランスや露出のチューニングに磨きがかかっているので、オートでも目の前の景色をそのまま切り取ったかのような形で残せるのです。そして、大型のAPS-Cセンサ搭載ながらも歴代機種とほぼサイズを変えないクラシカルな外観というのは、歴代機種を扱ってきたユーザーにも、そして、これからGRユーザーとなる方にも安心感を与えてくれます。手に馴染む大きさと操作性がずっと変わらないのは、モノとして大変重要なことです。もはやGRはカメラではなく、「スナップシューター」としてジャンルを確立した製品だと強く思わせられました。
 
バリアングルも、ファインダーもないですが、それらは速写性には果たして必要なのか。いや、ないはずです。ズームなどせず単焦点で、気軽に撮りたいと思った瞬間に、”迷いなく”撮れる。これこそスナップシューターの真髄です。しかしながら、操作性を重視したボタン配置は、とことんこだわりたいユーザーにもしっかり応えてくれます。つまり、ライトユーザーにも、ハイアマチュアにも懐深く対応できるカメラなのです。はじめは、オートで。そこに多彩なエフェクトをかけて楽しみ、そのうち露出やフォーカスを弄りながら撮影を楽しめるようになる…全てに応える、長く付き合える最高の相棒です。あえて気になる点を上げるとすれば手ぶれ補正がないところですが、これは来春発売予定のGR3にいよいよ搭載されるので、ますます初心者のハードルを下げてくれますね。日常を切り取るのに、最高の相棒。まよわずGRです。今ならかなり手頃な感じですよ。年末年始の思い出フォトに、如何です?