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FUJIFILM XQ2 / SHOOTING REPORT - 成田山新勝寺で初詣

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FUJIFILM XQ2 / SHOOTING REPORT

 

富士フィルムのデジタルカメラは、フィルムの色合いを再現したシミュレーションが数多くあり、その魅力に嵌り富士フィルムの虜になる方が多いようです。そのシミュレーションの中でも、「クラシッククローム」と呼ばれるシミュレーションは人気が高く、「あるフィルムを再現した」というのではなく、ドキュメンタリータッチの写真集や雑誌から汲み取った雰囲気を再現したものだそうで。やや濁った彩度の低い独特の質感は、ともするとノスタルジーを感じさせ、旅情を高めてくれます。と、なればその色合いを旅先で気軽に持ち運びたいもの。そこでXQ2なのです。

( Photography & Text : しおせん )

 

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XQ2は、富士フィルムのデジタルカメラのハイエンドシリーズ「Xシリーズ」の中でも最小のXQシリーズの最新機種です。前作のXQ1と同じく1200万画素・2/3型CMOSセンサーX-transを採用。光学4倍ズーム、F1.8レンズ搭載で約200gのコンパクトさは変わらず、AF性能をブラッシュアップし、更にフィルムシミュレーション「クラシッククローム」を追加したものです。

 

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この、「クラシッククローム」の追加というのが、じつは購入の決め手の一つだったりします。やはり、この色合いは他の画像編集ソフトでは出せない色合いなんですよね。X-transセンサーも普通のベイヤーセンサーとは色合いが違うと言うし。小粒ながらも、しっかりと”フジの色味”を楽しめるのが本機種なのです。なので、本レビューは基本的にクラシッククロームで撮影しています。(露出はあとから調整しています)

 

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さらに、カラーバリエーションにホワイトが追加されたのは嬉しいですね。それに、よくあるコンデジのつるっとした光沢感のあるものではなく、シボ加工されたとても質感の高いものです。金属の質感を感じさせ、所有欲を高めてくれます。しかしながら、206gという軽さ。そして、ハイエンドコンデジながら3.3cmの薄さはポケットに入れても快適なんですよね。ほら、ハイエンドコンデジってレンズにこだわってレンズ部分が出っ張っている機種多いですから。

 

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されど、軽量コンパクトでありながらセンサーサイズは2/3型という、主流の1インチよりほんの少し小さいだけなんです。ほら、コンパクトさを極めたコンデジって、1/1.7とか1/2.3とかの豆粒センサーが多いんですが、それよりかは遥かに余裕のあるセンサーサーズです。(有効)画素数も1200万画素なので、あまり詰め込まれず余裕を感じます。

 

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そして、XQ1からのアップデートポイントである、AF性能。像面位相差AFと、コンパクトデジカメで一般的なコントラストAFとの併用で公称のAF速度は0.06秒と、とっても素早いんです。起動も素早いので、ポケットからサッと取り出して、すばやくピントを合わせてパシャリ!なんてのはお手の物です。

 

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それでいて、手ぶれ補正もあるから失敗しないし、いろんなフィルムシュミレーションがあるから、もうほんと、気軽に好きな色味で残せるんですよね。wi-fiによるシェア機能もついているので、思い出をサクサクシェアできますよ。

 

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そういう、オートで気軽なスナップもよいのですが、ちょっとこだわりたい方は絞り優先などのモードで自分の納得ゆくまで撮影を楽しむのも良いですね。フィルムシュミレーションの色合いも調節できるので、世界に一つだけの色味がこのカメラ内だけでサクッと現像できるのは楽しいですよね。操作性も、Fnボタンと前面コントロールリングに任意の操作を割り振れるので、とっても扱いやすいです。

 

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さらにさらに。F1.8スタートの明るいレンズ、そしてマクロモードで3cmまで寄れるってことは、薄暗い店内でも美味しそうな料理にぐぐっとよってきれいに撮影できるってことなんですよね。

 

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小さめのセンサーながら前ボケのある、質感がある写真が撮れました。粒子感のあるノイズはクラシッククローム独特の質感ですね。フィルムっぽい。

 

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そう、あとコンパクトデジカメは大げさでないで、「スマホで撮るんでは勿体ない!」ってシーンでもサクッと撮れて良いですね。飲食店でも気軽に撮影できますよ。

 


 

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てのひらに、本物のフジの色味を。
 

 富士フィルムのカメラを使いたい、というのは富士フィルムの色味を楽しみたいということです。もちろんそれは、上位機種のレンズ交換式のミラーレスや、大型センサー搭載のハイエンドデジタルカメラをつかえば、至極美しく満足のゆく撮影ができるのは間違いありません。しかしながら、サブ機として、あるいは身軽にゆきたい方にとっては「ポケットに入るフジの色味のカメラ」というのが大変魅力的に映ってくるのです。

そのようなユーザーの希望に応えるかのように発売されたXQシリーズ。特に、人気の高いシュミレーション「クラシッククローム」を使用できる本機種は、まさに「フジの色味をポケットに」を実現した機種なのです。2/3型 X-Trans CMOS IIセンサーによる色合いは、他社のカメラでは再現できないものです。そこに、フジノンレンズの光学4倍ズームや、高速AF、更にシェア機能を搭載し、「パシャ撮り」で失敗しない・扱いやすいとても気軽なコンデジとなっているのです。フィルムの色合いが楽しめ、しかも失敗しないし、持ち運びやすい。もしかすると往年の「写ルンです」と似たような使い勝手のカメラかもしれません。デジタル版の写ルンですと考えても良いのかもしれませんね。

しかしながら、ハイエンドのXシリーズにラインアップされている本機種。質感に妥協はなく、金属の塊感の感じられるとても良いデザインと質感です。コンパクトさ故に、ホールド性は若干心許ないですが、汎用のグリップ等を装着すればその点は解消できます(画像は取り付け済み)。カラーバリエーションはレトロなブラック、シルバーと、そして新色のホワイト。特にこのホワイトは軽やかで可愛らしいのに、質感が高くとてもおすすめです。

 

FUJIFILM デジタルカメラ XQ2 シルバー XQ2S

FUJIFILM デジタルカメラ XQ2 シルバー XQ2S

 

 

汎用グリップと、ストラップはこれ。

HAKUBA フリップバッグ カメラ グリップ G3 FBG3

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