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Palm phone レビュー:理想の小型スマホの夢を、バッテリーライフが打ち砕く

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小ささと電池持ちはトレードオフ、なのはわかるけれど…しおせんです。

 みなさんこんにちは。しおせんです。今回はガジェット好きの琴線に触れる、超小型端末を試してみたので、レビュー記事を書いておきます。

わかってはいたんですが、やはり「小ささと電池持ちはトレードオフ」なんだな、と痛感させられる端末でした。機能面・デザインは申し分ないだけに、歯痒く感じます。

 

 

 デザイン重視の夢の超小型端末・Palm Phone

はい、これが今回レビューするPalm Phone ですね。アメリカのPDAメーカーであるパームが開発したもので、その名前を聞くと懐かしく感じられる方も多いのでしょう。もともとは、大型スマホの”子機”的なポジションで使うことを想定し発売されましたが、simの入れ替えをできるようにして、2019年4月末から国内でも正式取扱いが始まりました。

Palm - Palm Phonecaseplay.jp

こういった超小型端末は、どちらかというと物好きなガジェッター向け、という印象が強く、実際メーカー側もそのような層に向けて製品を開発しているような印象を受けます。ですがこのPalm Phoneは、化粧箱や取扱説明書からデザイン性に振ったコンセプトが感じられる、今どき珍しいスマートフォンです。

 

それはiPhoneを凝縮したようなデザイン。

デザインは、まあ見ての通りiPhoneのそれを踏襲したというか、かなり似たデザインです。特に、カメラ周りの処理がそう感じさせるのでしょう。個人的には人気はあるのはわかるんですけど、全部が全部、このデザインに倣うのはどうかなぁ、と感じます。せっかくの尖った端末なんですから、デザインも独自性を出してくれたらさらに所有欲が高まるのになぁ、と思います。

とはいえ、質感はかなり高いです。フレームの金属部分や背面ガラスなど、昨今のスマートフォンと同等の質感をこの小型端末で維持しているのは流石です。まあ、4万を超えてくる端末ですから、それ相応の質感はほしいところですからね。今回はブラックのフレームですが、海外版にはゴールドのフレーム版もあるようなので、個人的にはそちらが好みです。

物理ボタンは電源ボタンのみ、in-outの端子はUSB-Cのみ、とかなりミニマルな作りです。イヤホンジャックがないのはもう慣れましたが、音量ボタンも無いのはかなり珍しい。

常用できるデザインでは間違いなく最小

公式にカードサイズを謳う端末ですが、それに偽りなしのサイズ感(50.6×96.6×7.4mm / 62.5g)です。3.3インチでHD解像度(1280×720)の液晶は、高精細で見づらさは感じません。さんざん似ていると言ってきたiOS端末と比較しても、その小ささが際立ちます。(Xs Max/iPod touchとの比較)

手にとってみるとやはり、この「カードサイズ」というのが常用できる最もコンパクトな端末サイズなんだな、と感じます。これより小さい端末を使ったことはありますけれども、常用はきびしく感じられました。

なにげにIP68の防水防塵なのは、結構ポイント高いです。

小さいからこそ、よく考えられたソフトウェア

スペックについても軽く触れておくと、OSはAndroid Oreo 8.1で、CPUはQualcomm Snapdragon 435(MSM8940)、32GBのストレージに3GB RAMです。

ベンチマークなどは他のレビューに譲りますが、印象としてはミドルロー?ぐらいの感じで、SNSを軽く消費する程度ならまったく問題ないです。3GB RAMの恩恵が感じられます。しかしながら、このスペックでゲームをするのはどうかなぁ?という感じ。まあ、そもそもこの画面サイズでゲームするのは苦行でしょうけど。

あと、文字入力はフリックならまあ常用できます。qwerty 配列(フルキーボード)は使えないこともないですけど、誤タップが頻発します。

 

もちろん、SIMフリーなのでお好きなnanoSIMを入れて使えます。が、ここで気をつけたいのが対応周波数帯。

2G GSM 850/900/1800/1900

3G UMTS B1/2/5/8

4G FDD B1/3/7/8/20

 つまりは、ソフトバンク回線に対応しているというところで、ドコモならまあ使えるけど、auは厳しい、という感じです。購入時にSIMとの相性確認は必須です。

 

個人的に感心したのは独自のソフトウエア。こういった小型端末でも顔認証が使える時代になったんだなぁ、と驚き。あと、3.3インチという小さい画面領域を犠牲にしない、画面外ワンボタンナビゲーションの操作体系は、触感フィードバックもありシンプルですばらしい。

あと、少ないバッテリー(Li-Ion 800mAh)を可能な限り持続させるための「ライフモード」。これは画面OFF時の待機中はデータ通信をOFFにしてバッテリー消費を抑えるものです。ただ、Bluetoothは接続は維持するのでポケットに入れたまま音楽を聴くというのはなんの問題もなくできます。

小さいわりに高画質なアウトカメラ、SNSなら常用できる

個人的にPalm Phoneで感心したポイントがもう一つあって。それがカメラですね。そのデザインから2眼カメラに見えますが、シングルカメラにフラッシュの構成です。(フロント800万画素・リア1200万画素)

こういう小型端末のカメラには期待していなかったんですけど、屋外や、明るい室内ならきれいに写せます。友達との記念撮影、となると心もとないですが、SNSに日常を垂れ流すぐらいなら、なんの問題もない画質です。

質感の高い純正ケースでさらに所有欲を高める

と、このように単体でも魅力的な端末ではありますが、その魅力をさらに高めてくれるのが純正ケース。税込み3,801円ですが、レザー製ならこのくらいするかなぁという価格。

Palm - Palm Strap Casecaseplay.jp

レザー製のハンドストラップとネックストラップが付属します。PALMの刻印が純正アクセサリ感ありますね。あと、ボタン部分など細かい部分が金属製なのも質感を高めています。ともすると、小さすぎて扱いづらいpalm Phone ですけれども、このケースはホールド性も高めてくれるので、おすすめしたいですね。

では、常用するか。答えはNO。電池が持たない

と、このように小型端末なのに高い質感で、防水防塵、機能面も不満なくカメラも合格点、となると「じゃあつかうか!」という気になるんですね。けれども、普通のスマートフォンの感覚で使うと、これがまあ電池が持たない。いくらバッテリーセーブの「ライフモード」があるとはいえ、一度触りだしたらメリメリバッテリーが減ってゆきます。普通のスマートフォンの倍の速度ぐらいの印象です。通勤途中のお供としていじるなら、会社についたら即充電!ぐらいのイメージ。

「あ、これはやっぱり”子機”というコンセプトなんだな、これでなにかするのは間違いなんだな」と強く感じさせられます。だけど、なんだけど、普通のスマートフォンと遜色なく使えるように色々工夫されているものですから、ついついいじりたくなるんです。この、持っていることすら忘れされるサイズ感と重量ですから、肌身離さず持っていたくなるんですよ。

そんなに言うなら、モバイルバッテリーで充電すればいいのに、と言いたくなるでしょうが、大概のバッテリーがPalm phoneより重たいから、本末転倒感がすごい。軽量小型端末のために、それより重いバッテリーを持ち歩くのは、なんか気に食わないんですよ。せめて、Apple Watchみたいに一日半ぐらいは持ってくれると嬉しかったなぁ、と。使い方が違うのはわかってますよ?でも、パッケージからも伝わってくるような強いコンセプトがあるのであれば、一日不満なく使えるバッテリーライフは欲しかった。

とはいえ、バッテリー持ち以外はなんの不満もない、人前に出しても恥ずかしくない心くすぐられるガジェットを出してきたなあ、とそこは感心します。もしかしたら、スマートフォンを限りなくミニマル化したい、というミニマリストならハマるかもしれません。ガジェッターの求める使用に耐えれれなかった、それだけです。

「ああ、カメラ飛び出させるなら、その分本体の厚み増してバッテリー容量増やせばいいのに」とお約束のぼやきでこの記事を締めたいと思います。