みなさんは、カメラを購入するにあたって、どこを重視しますか。カメラのスペックでしょうか、価格やコストパフォーマンスでしょうか。ですが、やはりカメラは道具、日々手にとって楽しむもの。であれば、見た目や質感に重きをおいても良いのではないでしょうか。それはなにも、フラグシップのフルサイズ一眼とかに限った話ではなく、コンパクト機においても、それを重視した機種があっても良いと思うのです。
PentaxMX-1はボディの上下パネルに真鍮を惜しみなく使用した、珍しいコンパクトデジタルカメラです。コンパクト機、通常であれば携帯性を重視されがちですが、それとは真逆のベクトルのずっしりとした質感を楽しむことができる稀有な機種です。Pentax名義の唯一のハイエンドコンデジ、いったいどのような写りをするのでしょうか。
MX-1という名前を聞いて、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。それはPentaxの銘機「Pentax MX」のことでしょう。本機種はそれをデジタルで現代版にアレンジした、という感じが強い機種です。だからこそのクラシカルな外観、金属の質感、サイズ感なのです。
ともするとコンパクト機は、携帯性のための小型化や、エントリーユーザーへの配慮として操作ボタンが簡略化されがちです。ですが、MX-1は独立した露出補正ダイヤルがあるので、たとえば暗めの写真で雰囲気を出してみたいな―、なんてことも直感的にできます。
また大口径のF1.8スタートという、コンパクト機としては驚異的に明るいレンズを搭載しているので、薄暗い環境でも描画が潰れることなく収めることができます。奥のほうの捌かれたうなぎもよく見えると思います。
さらには、35mm換算で焦点距離28-112mmの4倍ズームレンズを搭載しているので、このように手元をクロースアップしたいときでも、デジタルズームではないので破綻なく撮影することができます。高級コンパクト機はレンズ性能やコンパクトさ重視で、単焦点なものも多いですから、これは嬉しいです。
また、マクロ機能を使えば最短5cmまで寄れるのでこのように、う巻きのシズル感さえもグッと寄って撮影することができます。ようは、明るいレンズで広角からマクロまで思うがままに切り取れるんですよね。いい。
ふとした店内の何気ない場所でも、窓から差し込む光に照らされた椅子のテカりと木目の質感、そして影になっている棧の下の収納の扉もしっかりと描き分けられていることがわかります。
さあ、お待ちかねのうなぎがやってまいりました。とても素晴らしい。こういったとっておきのシーンこそ、いいカメラで収めたいですよね。明るいレンズによる柔らかなボケ、ぐっと寄れるマクロ機能、そして手ブレ補正もありますから、薄暗い店内だとしても良い感じに撮れます。高級機ながら、エントリーユーザーでもかんたんに扱うことができますよ。
うなぎを堪能したあとに出会ったねこ。そうそう。実はMX-1は上下にチルトする液晶を搭載しているので、ウエストレベルやローアングルでも、お好きなアングルで撮影することができるんですよ。

PENTAX デジタルカメラ PENTAX MX-1 クラシックブラック 1/1.7インチ大型CMOSセンサー F1.8大口径レンズ PENTAX MX-1 BK
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- 発売日: 2013/05/03
- メディア: Camera
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RICOH PENTAX デジタルカメラ PENTAX MX-1 クラシックシルバー 1/1.7インチ大型CMOSセンサー F1.8大口径レンズ PENTAX MX-1 SL 12634
- 出版社/メーカー: リコー
- メディア: Camera
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貼り革は、Aki-asahiさんのものを使用しています。
木製グリップは、Deffのやつ。