the150 Wrapupは、伸縮素材を採用することで大容量を実現した、いわゆる「お財布一体型の」iPhoneケースです。今回は12mini用を見てみます。
ブリスターパックに入ったケース本体。画像のグレーのほか、コヨーテとブラックがあります。
iPhoneが収まる方のケースは、TPUとポリカの分離できる二重構造でミルスペックを謳っており、ミリタリーな見た目にふさわしいです。
なお、ケースにはストラップホールが有り、付属品のリングストラップとカラビナをつけることができます。
ケースの蓋側に収納部があり、撥水性の伸縮素材が使用されています。これにより、厚みのある不定形なものも最小限の膨らみで収納できるわけですが、悪く言えば収容物がそのままシルエットとして浮き出るため、好みが分かれそうです。
また、ケース前面に止水ファスナーがあり、ここから内部にダイレクトアクセスできます。
しかしながら、(シーム処理がされているとはいえ)生地が切りっぱなしで後処理がなされていないため、毛羽立ちが目立つのは気になるところです。価格に見合ってないと感じます。
とりあえずはめると、こう。iPhoneが一回り大きくなりますが、耐衝撃を謳うケースの中では比較的コンパクトに収まっているような気がします。なお、ケースの縁がiPhoneの全面側に回り込んでくるタイプのため、ガラスフィルムによっては干渉するかもしれません。
個人的に、蓋とケースをつなぐヒンジ部分?がしっかり折れるのが良くできていると思います。蓋の収納部にヒンジの厚みに収まる範囲内、1cm以内の厚みでモノを収めることができれば、ヒンジでケースと蓋の厚みの差をうまく吸収してくれるので、iPhoneをガタつくことなく置くことができます。蓋を背面に回す場合も同様で、きれいにたためます。
なおフラップになっている部分は、面ファスナーになっており、ケース背面で巻くようにとめるのはもちろん、蓋の裏面に画像のように仮止めすることができます。これにより、フタ部分を開いたままでも内容物が飛び出てこないのです。(このまま閉じるとちゃんと閉じませんけど、ね。)
で、肝心の収納部分はこう。蓋側面に入れ口があり、内部が超小型ファスナーポケットで隔てられた三層構造になっています。
たとえば、ファスナー部分に硬貨、スマホ側にカード、そして表側にかさばるものをしまうときれいに収められそうです。
なお、iPhone 12 mini用だとクレカを入れるのがやっとのサイズしか入れ口の幅が取られていないので、ほんとちょっとのものしか入りません。が、通常のお財布一体型のケースよりは確実に大容量かつスマートだと言えます。
実際の収納例はこう。スマホ側にカード3枚、ファスナー部に現金、そして表面側に常備薬とナイフを入れたケースと鍵ふたつを収めることができます。
前面の止水ファスナーのところに鍵を入れるとアクセスしやすくとても便利です。
で、上の画像のものを収めてもこのサイズ感。思ったよりスッキリしていて個人的に大満足です。前面のファスナーの取手にパラコードがついているのが利便性を向上し、デザインのアクセントにもなっていますね。
まあ、私は邪魔くさいので取りましたが。
とにかく、このケースのおかげでほんとうに「必要なものをすべて入れて」スマホ1つでお出かけすることができるので、満足感が高いです。必要なものがすべて、かつ、スリムに収まるのは、ちょっとあんまりないんじゃないかと思います。
ただ、ケース自体がミルスペックで厚みがあるので、ワイヤレスの充電の反応が鈍くなるのと、端子部分の穴があまり広くないため挿せないケーブルがあったりするので、充電がちょっとめんどくさくなるかもしれません。
まあ、最大のネックは価格ですよね。これ、1.5万しますから。見た目がどストライクじゃない限りは買わないのが懸命です。
なお実物はUNiCASEというスマホアクセサリ専門店にあったりするので、実物を見られる人は見たほうがいいと思います。
それにしても、いいケースですね。没個性なiPhoneが自分のものになった気がします。